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茨城・常陸国一宮・鹿島神宮 摂末社

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今日の神見大福



●今日は鹿島神宮の摂末社を紹介します。

●ピックルが体力の限りを振り絞って境内、境外全ての摂末社を参拝。その努力の結晶を満を持して解説。

●数多くある境外摂末社の場所も紹介。




フンフンフンッ!!!


241.jpg



むさ苦しいイラストからスタートしましたが、今日は体力勝負だよ!

この「神見大福」っていうブログは一宮神社をどこよりも詳細に、分かりやすく解説しようと立ち上げたもの。

なので、その神社の摂末社も一つ残らず紹介しているんです。

ただ、前回紹介した「鹿島神宮」では、摂末社は紹介していませんでした。


20180602_060613400.jpg

関連記事:鹿島神宮



というのはねぇ、鹿島神宮の摂末社は合計でなんと・・・


23社!!!


AKB46のメンバー数のちょうど半分。「ハーフAKB」と覚えておけばいいぐらいの数がある。


こんな数の摂末社をね、前回の記事と一緒に紹介しようとしたら、ブログ歴10年の僕でさえ引退宣言したくなるぐらいの苦行になることは目に見えていたので、「神見大福」史上初の二回に分けて紹介することにしたんです(本当は一つの記事でその神社を全て紹介するのが理想的だったんだけど)


兎も角として、23社!

これねぇ・・・全部廻るの本当に苦労しましたよ。車で行きづらい場所もあるので、鹿島神宮近くの店で自転車を借りて7時間かけて鹿島市内をグルグル。

テレ東の「アド街天国」かってぐらい一つ一つ詳細に調べたんだけど、鹿島神宮の周辺5㎞内を自転車で行ったり来たり、途中Googleマップの誤作動とかもあって・・・



途中から神社嫌いになりそうになった。あまりに辛過ぎて(笑)



自転車に乗りながらFから始まる暴言を叫びそうになった。鹿島の地で。


辛さにも「質」ってものがあってね。

例えば、難しいプロジェクトを成し遂げる前って辛いけど自分の成長には繋がっている。失恋の辛さも自分を本当に幸せにしてくれる異性との出会いの試練と考えれば乗り切れる。


それに対して鹿島神宮の摂末社・・・23社巡り。
この先に何があるのか。途中から分からなくなってきたのが事実(笑)。


鹿島神宮の拝殿と、摂末社全部、合計24社に行って拝み倒しているんですよ。それぞれの社で二礼二拍手一礼している。こんだけ参拝して神気もらったらねぇ、自分自身が尊い存在になって、鹿島神宮の御神木になってもおかしくないぐらい。

それぐらい一日で拝み倒してきた!


ネットで一応検索してみたけど、鹿島神宮の摂末社を一つの記事でまとめて紹介した人はおそらく僕以外にはいないんじゃないかと。なので、貴重な記事になるんじゃないかと思います。


今まで鹿島神宮に参拝した人も、そうでない人も、鹿島神宮の周りにある摂末社の雰囲気を追体験していただければ幸甚。

さぁ!鹿島神宮の摂末社の紹介。初めてみようか。




1.鹿島神宮の摂末社分布




前回の鹿島神宮の記事でも紹介したけど、鹿島神宮には周囲約5kmの範囲内に四つの一之鳥居があって、その4つの一之鳥居で囲まれた部分が鹿島神宮の神域とされているんですよね。


関連記事:鹿島神宮


Google マップで解析してみた結果がこちら。

鹿島神宮 一之鳥居



右下にある鹿島港がすっぽり入ってしまうぐらいの大きさ。これが、関東最強の神社といわれる鹿島神宮の神域の広さですよ。

ムネオハウスとか東京ドームとか足し合わせても全然足りない。仮にこれだけの不動産を持ってたら不労所得だけで孫正義の年収ぐらいは稼げそうな広さ。鹿島神宮・・・強すぎる!


そんな広大な鹿島神宮の神域の中にすべての摂末社が存在しているんです。


神域から外れて摂末社が存在していない。これって結構すごいことだと思う。


鹿島神宮 摂末社


(地図中のが摂社、が末社を示しています)


「こ、これって・・・計算された配置?すご過ぎる!」

と感じる人もいるだろうし、


「これだけ神域が広いんだから、たまたま摂末社が全部入っちゃっただけだろ?」

と鼻クソほじくりながら考えている人もいると思います。


僕はどちらかといえばロマニーな考え方を尊重したので当然前者の考え方。昔の人が計算して摂末社を配置したんじゃないかな?と思ってるほうです。


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2.境外摂末社巡りをする際にお勧めのレンタサイクル屋さん



鹿島神宮の摂末社を全部回るのは本当に骨の折れる巡業になります。

「車使えば楽勝だろ?」

と思う人もいると思うんだけど、森の中にあったり、車停める場所が周辺になかったりするので、僕のお勧めは自転車での参拝です。


鹿島神宮近くの店ではそんな参拝客の心理を察知したのか、レンタサイクルサービスを始めているところもあるんですよね。

そのうちの一つがこちら!


ミニ博物館ココシカ


リンク先:ミニ博物館ココシカ


kokosika.jpg



鹿島神宮の表参道にある店で、電動アシスト自転車が8台レンタルされているんです。しかも、対応も非常に丁寧でまた利用したいと思わせてくれる店。


AM10時からPM4時までレンタル可能で、料金は1日800円です。


ここで、ピックルは電動アシスト自転車をレンタルしたんだけど、トータルで30~40kmは走らせる計算だったので、店の人に


僕「この電動アシストってどのぐらい走らせても平気ですか?」

店員「うーん、20~30㎞はいけると思うんですけど」

僕「40kmとかどうです?」

店員「4、40㎞!?、えぇっと・・・PM4時には返却してもらいたいんですけど・・・」

僕「6時間で40㎞でしょ?時速に換算したら7㎞/h。いけますよ」

店員「あっ、そうですか・・・ならいいんですけど、そこまで電池がもつかどうか・・・」

僕「上り坂だけ電動アシスト使えば」

店員「まぁ、貴方が大丈夫だと言うんだったら・・・」


なんだろう・・・


明らかに「お前と話すの疲れる」みたいな会話になっていたのは仕様(笑)


「雄弁は銀、沈黙は金」→「だからお前少し黙れ」って反応だったかもしれん(ぇ

お前は今からツールドフランスにでも出場するのか?って反応されたんだけど、若気の至りというか、勢いで自転車借りちゃいました。


では、自転車を借りて「いざ、鹿島!」

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3.境内摂社




まずは、鹿島神宮境内にある3つの摂社を紹介。意外なところにも存在しているので、「えぇ?!こんなところに摂社あったの?」と驚く人も多いかも。


3.1 奥宮



奥宮って名前がついているけど、他の神社のように山の頂上にあるのではなく、鹿島神宮境内の奥の方にある神社です。
(だから「奥宮」ってついてる)



≪奥宮場所≫(赤い四角で囲った場所)

奥宮場所




本殿・拝殿からは裏参道を通って歩いて2、3分もあれば着く距離に鎮座しています。


奥宮 (1)

奥宮 (2)

奥宮 (3)



この奥宮で祀られているのは武甕槌神(たけみかづちのかみ)荒魂(あらたま)

本殿で祀られている関東最強の武神・武甕槌神。地震を引き起こすビック・ナマズの頭を踏みつけ、地震を押さえつけるほどのパワーを持つ神様の



荒魂



が祀られているんですよ。

漢字から察すると恐ろしい、恐ろしすぎる。僕は、今まで酒を得た和田アキ子に勝てるものはないと思っていたんだけど、関東最強の武神の「荒」魂と聞いて良いイメージは皆無(笑)。



「怒らせたら、僕の死体を見て親族が卒倒するレベルの潰され方をして殺される」



そんなことを3日に2日は思ってたね。

旧約聖書のソドムとゴモラを滅ぼした天の雷のようなイメージしか湧かないもん。漢字って本当に凄い。字のイメージだけで人を震え上がらせることができるんだから。

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ただし、これは僕の大いなる勘違いみたいで、鹿島神宮の解説では



「新しい、躍動する」魂



と解釈されるんだとか。だから、決してこの神社の前で粗相(そそう)をする→天変地異が起こるような荒ぶる神様を祀っているわけではないということ。


だから、安心して参拝してくださいね(by 武甕槌神荒魂)


奥宮の社殿は1605年に江戸幕府の初代将軍・徳川家康が関ケ原戦勝のお礼に現在の本殿が建っている位置に建てたもの。現在では境内の奥の方に移設されたものを拝むことができます。

ちなみに、この奥宮には御朱印があります。鹿島神宮の社殿正面にある授与所で300円の初穂料を納めればいただくことができるので、参拝した方は是非とも御朱印をもらってみてください。

鹿島神宮本宮の御朱印は前回の記事を参照。

関連記事:鹿島神宮・御朱印

奥宮御朱印




3.2 高房神社



鹿島神宮の拝殿・本殿の目の前にあるのがこの高房神社。

高房社




≪高房神社場所≫(赤い四角で囲った場所)

高房神社場所



この神社に参拝してから、鹿島神宮の拝殿・本殿に参拝するのが古くからの習わしらしんだけど、参拝したときはその事実を知らず


「なんや、この小さい社は」


と気にもとめていなかったのは仕様。そんなに重要な場所だったらもっと主張していいぐらいなのに、こんなこじんまりとしてたら分かりませんて(泣)。

ひょっとして、ちょっと恥ずかしがり屋の神様?って調べてみたら、とんでもない事実発覚。



ここで祀られているのは建葉槌神(たけはづちのかみ)。

天児屋根命




この神様は鹿島神宮で祀られている武甕槌神では服従しなかった天香香背男(あめのかがせお)を征服した神様です。


つ、つまりだ・・・(汗)

関東最強クラスの武神:武甕槌神でも従えなかった神様を征服したってことは・・・



この神様が最強の中の最強の神様ってことじゃんか!



この神様を止められるのは、ドラえもんか米軍しかいなさそう(笑)

そんな大層な神様が祀られている神社を写真だけ撮って素通りしてたなんて、何という場違いなことをしてたんだろうか?僕は。しかもさっき


「ひょっとして、恥ずかしがり屋の神様?」



って暴言も吐いてた。やべぇ、やべぇ・・・体中の穴という穴から変な液がスプリンクラーみたいにブシャーって噴出しそうなぐらい焦ってる。

高房神社を参拝してたから、鹿島神宮の本殿・拝殿に参拝するという順序も納得ですね。




建葉槌神「俺、あいつ(武甕槌神)よりも強いって自負があるんだけど」



って訴えられたら、先に参拝せざるを得ませんって・・・

ちなみに、高房神社の社殿は1619年に鹿島神宮の本殿・拝殿とともに造営された大変歴史あるものです。小さいからといって侮ってはいけない神社でした。



余談ですが建葉槌神を祀っている神社として有名なのが、アニメ映画『君の名は。』で登場した「宮水神社」(実在はしないけど)。

君の名は

宮水神社



作品中に描かれた宮水神社で建葉槌神が祀られているという設定になった理由は、この神様が織物の神様という側面を持っているからです。


主人公:滝くんと、ヒロイン:三葉とを時間と空間が離れても結びつける組紐。


組紐



時間を横糸として空間を縦糸として設定。

その横糸と縦糸を組み合わせた「組紐」は『君の名は。』における重要なアイテムといえますね。

組紐=編み物が重要なアイテムだからこそ、作品中に描かれた宮水神社で祀っている神様も織物の神様である建葉槌神なんです。こういう細かい設定がなされていたのが『君の名は。』の凄さだと思っています。




3.3 三笠神社



鹿島神宮の本殿近くにある神社です。

三笠社


≪三笠神社場所≫(赤い四角で囲った場所)

三笠社場所



さっきの高房神社よりも鹿島神宮の本殿に近い場所に鎮座しているんだから、よほど凄い神様が鎮座されているんだろうと思うんだけど、鹿島神宮の関係者曰く


「どんな神様が祀られているかは不明」


とのこと(笑)

一応、祀られている神様は三笠神(みかさのかみ)っていう神様なんだけど、この神様がどういう神様なのかが分からないらしい。

鹿島の森の山の名で三笠山があることから、鹿島の地を守っている神様なのか?という推察はあるみたいだけど、文献も見つかっていないため、現時点では推察に頼るしかないんだとか。

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4.境外摂社



ここからは、鹿島神宮の外にある摂社を紹介します。

これらの神社を自転車で参拝するのが結構骨のある行いで・・・嘘でも虚言でもなく神社嫌いになりそうになったぐらいの苦行(笑)。

ちなみに、車で行ったら楽勝のところもあれば、山の中にあって車での参拝が困難なところもあります。ケースバイケースですね。



4.1 跡宮





鹿島神宮から自転車で約5分。鹿島市立鹿島小学校の近くにある神社。


跡宮 (1)

跡宮 (2)

跡宮 (3)

跡宮 (4)



祀られているのは鹿島神宮の境内にあった奥宮と同じ武甕槌神(たけみかづちのかみ)荒魂(あらたま)

奥宮と違うところは、跡宮が鎮座している地が武甕槌神が初めて鹿島の地に降臨した場所だということ。
故に、奥宮よりもこの跡宮の方が武甕槌神と所縁がある神社ともいえるかもしれないですね。


かつて、この跡宮の傍らには、鹿島神宮の祭祀を任された女性斎主「物忌」が住んでいたらしい。

毎年正月7日夜、一年に一度の鹿島神宮本殿の扉が開くんだけど、これは「御戸開きの神事」=「大神のお目覚め」として行われるもので、跡宮の傍らに住んでいた「物忌」はこの時、一人本殿深く参入して神と対面することができたみたいです。

この物忌の特権(というか、職掌)によって跡宮は「御戸始めの宮」ともいわれています。




4.2 坂戸神社



車で参拝するのが困難な神社の一つがこの坂戸神社。
この神社は自転車での参拝を勧めておきます。





鹿島神宮から北方向に自転車で約10分ぐらいの場所に鎮座。

坂戸神社 (1)

坂戸神社 (2)

坂戸神社 (3)



この付近は田園地帯で、周りはフォーエバー畑。こんな場所に神社(摂社)があるの?ってぐらいの辺境の地にあります。ちなみに、ピックルはこの神社を参拝した後、Googleマップの反乱(誤作動)によって30分も周辺を彷徨い続けた罠。



リアルに「坂戸神社の周辺から抜け出せない!」って泣きそうになってた(笑)


彷徨う(イラスト)


いやぁ・・・本当に東京に帰れないんじゃないかと思って焦った(汗)


いい加減に正しい道示してくれませんか?Google先生。こんな茶番を続けてたら、本当にやばい・・・



「皆さん少し早いけど、よいお年を・・・」って言わせる気ですか?と。


Google先生は当てにならない。頼るべきは己の第六感。あの場所から地図もなしに鹿島神宮駅まで帰ってこれたのは奇跡だと思っています・・・


こんな辺境の地で祀られている神様は天児屋根命(あめのこやねのみこと)

この神様はニニギノミコトという神様と共に現在の出雲の国に降臨し、宮廷祭祀をつかさどる中臣連(なかとみのむらじ)の祖先神となった神様です。

社殿はかなり古く、江戸時代の造営。1986年に国史跡にも指定されています。




4.3 沼尾神社



車で参拝するのが困難なもう一つの神社がこの沼尾神社。
この神社は自転車での参拝を強く勧めておきます。

(坂戸神社よりも、車の参拝が困難な場所にあります)




Googleマップで道案内をさせると誤作動を起こすぐらいの辺境の地にあるんだけど、近くまで行けば道案内があるのでそれに従っていけばたどり着くことができます。



もう、この時点で僕はGoogle先生を見限った(笑)



Google先生曰く「この神社に行く道ってあるの?」



ってぐらい森の中にあるんですよ。まずね、沼尾神社の周りってこんな感じだから。

沼尾神社 (4)




もののけ姫でも出てくるのか?ってぐらいの光景。



この神社が並々ならぬ辺境の地にあることがお分かりになっただろう。この神社に参拝すること自体が生死を分けるほどの苦行。天から『もののけ姫』よろしく「生きろ」って声がきそう。そのぐらい苦労しました。

恋愛事でもよく言われることだと思うんだけど、「困難であればあるほど、二人の間に障害が多ければ多いほど、恋心は燃え上がる」って。

この神社に着いたときはちょうどそんな感覚。感動を拗らせちゃって愛すら感じたね、この神社に対して。


沼尾神社 (1)

沼尾神社 (2)

沼尾神社 (3)





さて、この神社で祀られているのは経津主神(ふつぬしのかみ)

futsunushi.jpg




関東の人だったらピーンときたんじゃないですかね。この神様は鹿島神宮と並ぶ、関東の名社:香取神宮(かとりじんぐう)で祀られている神様で、鹿島神宮で祀られている武甕槌神(たけみかづちのかみ)と並ぶ、



関東最強クラスの武神



とされている神様です。この神様がどういう神様なのか?というのは次回紹介する予定の香取神宮の回で解説したいと思います。

香取神宮と縁が深い神社という位置づけから、かつては沼尾神社の本殿の後方から香取神宮の森が望めたらしいんだけど、今では深い森に覆われて香取神宮を望むことはできません。

現在の社殿は昭和28年に再建されたものなんだけど、深い森の中にあってあまり管理されていないのか、年月以上に古く感じました。


さて、車でも参拝しづらいと位置付けたこの沼尾神社と、先ほど紹介した坂戸神社。


「ご利益はよくわからないけど、拝んでみたい」


という人がよほど多かったのか、鹿島神宮の境内にこの二つの神社の遥拝所が設けられています。

坂戸・沼尾遥拝所



(手水舎近くの末社が集まっている場所に遥拝所があります。下の図の赤い四角で囲った部分です)

坂戸神社、沼尾神社遥拝所


さっとご利益を受けたい方は鹿島神宮の境内から拝むという方法もありますよ。




4.4 息栖神社



息栖(いきす)神社は鹿島神宮から南方向に約15㎞の距離にある神社です。
鹿島神宮の摂社という位置づけだけど、独立した一つの神社という側面も持っています。



息栖神社 (1)

息栖神社 (2)

息栖神社 (3)

息栖神社 (4)



ここで祀られている神様は久那戸神(くどなのかみ:岐神)。


鹿島神宮で祀られている武甕槌神(たけみかづちのかみ)と、香取神宮で祀られている経津主神(ふつぬしのかみ)を東国(関東方面)に先導した神様です。


この神社は鹿島神宮、香取神宮と共に「東国三社」という位置づけになっていて、本来ならば鹿島神宮の摂社ではなく、一つの神社として、鹿島・香取の両神宮と張り合ってもいいぐらいのはずなんだけど、今では吸収合併されているかのような感が否めない。


しかも!しかもだ!


鹿島神宮の南方の一之鳥居が、実は息栖神社の鳥居なんですよ。

息栖神社 (5)




神社は鹿島神宮の摂社とされ、鳥居まで鹿島神宮の一之鳥居にされてしまう。息栖神社の口惜しさ推して知るべし!

たぶん、こんなやり取りがあったんじゃないかな?ピックル妄想タイムスタート




武甕槌神(鹿島神宮)「あぁ・・・くどちゃん(久那戸神)。ちょっと相談があるんだけど」


久那戸神(息栖神社)「武甕槌神様、何用でしょうか?」


武甕槌神「俺のところの神社ってさぁ、一之鳥居が北、東、西にあるんだけどさぁ。南方にはないんだよね」


久那戸神「あぁ・・・言われてみればそうですね」


武甕槌神「関東最強クラスの神社だからさぁ、南方に鳥居がないって格好悪いじゃん。でも、この間豪華な社殿建てちゃってお金がね・・・ないんだよね。なんかいい方法ないかな?と思ったら、お前のところの鳥居が結構豪華じゃん。だからあの鳥居もらえないかな?って」


久那戸神「え?ちょっと待ってくださいよ。じゃぁ、うちの神社の鳥居はどうなっちゃうんですか」


武甕槌神「今流行りのM&Aってやつでさ。息栖神社を吸収合併させてもらえない?摂社という位置づけにするからさ」


久那戸神「えぇ?!ありえませんって!うちは東国三社ですよ!なんだったら、アンタのところの鹿島神宮とも張り合える神社のはずですから!摂社なんてとんでもない。絶対お断りです!」



武甕槌神「おっと、地震が起きたと思ったらお前の震えだったぞ。精一杯の強がりもそこまでにしておくんだな。」



久那戸神「いや、今日は言わせてもらいますよ!ナマズは言うこと聞いても、俺は聞きませんからね!」



武甕槌神「ケツの穴に手ぇ突っ込んで!消化器官がどこまで伸びるか試してやろうか?!今度は俺がお前を先導してやる。地獄への旅路をなぁ!」


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久那戸神「・・・は、はい!わかりました!だから勘弁してください」





みたいなやり取りを勝手に想像(笑)。

鹿島神宮の近くに鎮座してしまったがために、鹿島神宮の摂社になってしまったというのはちょっと凄い出来事だと思うんですよね。


さて、そんな息栖神社なんだけど、「息栖」の語源になったのは「沖洲」の転化と言われていて、香取海(古代の関東平野にかつて存在していた内海)に浮かぶ沖洲に祀られた神様という説があります。


かつて、この神社には1722年に造営された歴史ある社殿があったらしいんだけど、1960年の火災で焼失。現在は3年後の1963年に再建されたものを拝むことができます。ただ、鉄筋コンクリート製の社殿なのがちょっと残念な感じもするんです。

この息栖神社は鹿島神宮の摂社でありながら、東国三社を構成する神社でもあるため、御朱印があります。

社殿近くの授与所で初穂料300円を納めると御朱印を頂けるので参拝した際は是非いただいてみてください。

息栖神社 御朱印


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5. 境内末社



さて、ここからは末社の紹介。
末社なので、駆け足で紹介したいと思います。まずは、鹿島神宮境内の末社から。


5.1 須賀社



手水舎の後方にある末社。ここでは、須賀社を含めて4つの末社が鎮座しています。

須賀社


20180602_060214974.jpg

須賀社


祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)

明治以前は午頭天王(ごづてんのう)といっていた末社で、社殿も摂社並みに大きいのが特徴。



5.2 津東西社



先ほどの須賀社の正面にある末社。この近くには後程紹介する祝詞社と熊野社があります。

津東西社~熊野社


津東西社


祭神は高龗神(たかおかみのかみ)と闇龗神(くらおかみのかみ)

古代の港の守護神であって、古くはアイロコイロの社(彼方此方の意味)と呼ばれていました。



5.3 祝詞社



津東西社の隣に鎮座。

祝詞社


祭神は太玉命(ふとだまのみこと)

かつては城山近くに鎮座していたんだけど、昭和57年に区画整理のために現在の場所に遷座。



5.4 熊野社



祝詞社の隣に鎮座。

熊野社

祭神は伊弉諾命(いざなぎのみこと)

1668年に熊野富士愛宕三所権現を勧請すると『鹿島年表』にあるのが創祀。



5.5 稲荷社



鹿島神宮の駐車場近くに鎮座。

稲荷社



稲荷社 (1)

稲荷社 (2)

稲荷社 (3)


祭神は保食神(うけもちのかみ)

古い時代には現在より東南の方向に鎮座していた神社です。現在の稲荷社南側より稲荷社に関する大量の品物が出土していることからかなり古い時代から鎮座していたんじゃないかと言われています。




5.6 熱田社



鹿島神宮の社殿から奥宮に行く裏参道の途中に鎮座。

熱田社

熱田社


祭神は素戔嗚尊(すさのおみこと)。

この熱田社は明治以前は七夕社といっていました。先ほど紹介した須賀社の祭神である素戔嗚尊を祀って熱田社という社名に疑問も残る神社ですね。



5.7 御厨社



鹿島神宮の社務所後方付近に鎮座する神社

御厨社


御厨社 (1)

御厨社 (2)


祭神は御食津神(みけつかみ)。

鹿島神宮の本宮の中祭以上の私祭に神饌(しんせん:神への供え物)を供えて奉祭する例があり、本宮の御食津神として祀られたと考えられています。



5.8 大国社



鹿島神宮境内後方の御手洗池の近くに鎮座する神社

大国社

大国社


祭神は大国主神(おおくにぬしのかみ)

末社と同じ扱いを受けているけど所管社というべき社で、氏子区内から東京へ行き、さらに勿体ないということで納められて御手洗池近くに建てられた比較的新しい社です。

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6. 境外末社



ここからは鹿島神宮境外にある末社を紹介。

これも全部参拝するのは本当に骨が折れました・・・


6.1 年社



鹿島神宮駅の近くに鎮座する末社。




年社 (1)

年社 (2)



「こんなところに鹿島神宮の末社あるの?」っていう位置にあるんですよね。まさに灯台下暗し。

祭神は大年神(おおとしのかみ)

古くは海の神を祀っていたけど、御手洗池への水路がなくなり、田を作る時代となって大年神を祀ったのではないかと言われています。



6.2 潮社



鹿島神宮から東方に自転車で約10分ぐらいの距離に鎮座する神社。




都会の中に不釣り合いなほど立派な森の中に鎮座していて、末社の中では比較的立派な社とも言えます。

潮社 (2)

潮社(3)

潮社 (1)


祭神は高倉下命(たかくらじのみこと)

古くは見目浦の明神とも呼ばれ、この地を治めていた水戸光圀はこの社があるのを知って茨城県の潮来(いたこ)(元は板来)を命名したといわれています。潮来と書いて「いたこ」と読ませるのは、この地の方言で潮を「いた」と読むことに由来しているらしいですね。

祭神である高倉下命は鹿島神宮で祀られている武甕槌大神の神剣を神武天皇に献上した神様で、別名を天香山命(あまのかぐやまのみこと)とも言われています。

かなり古い時代に創祀されたと考えられる末社です。




6.3 阿津社



鹿島神宮の東南方向に向かって自転車で約10分ぐらいのところにある末社。




阿津社 (1)

阿津社 (2)


Googleマップの案内に従って行ってみてもちょっとわかりづらい場所にあります。
なんかの会社の倉庫の裏側にあるため、鳥居がなければそこに末社があるとはわからないぐらいひっそりとしています。

祭神は活津彦根(いくつひこねのみこと)

創祀、由来とともに不明。古い時代から物忌がこの社付近で家族との縁を切ることから「逢わずの社」とも言われている社です。



6.4 国主社



鹿島市立鹿島小学校の近くに鎮座する神社



国主社 (1)

国主社 (2)



祭神は大国主神(おおくにぬしのかみ)

中世から丁重な祭儀を行っていた記録が見える古社で、御祭神の出雲での国譲りの話し合いの関係から祀られていると考えられています。



6.5 海辺社



この神社も鹿島市立鹿島小学校の近くにあります。



海辺社 (2)

海辺社 (1)



御祭神は蛭子命(ひるこのみこと)

この神様は日本という国を作ったイザナギとイザナミとの間に産まれた最初の子供で、『蛭』という字からもわかる通り、蛭みたいに手足がない状態で産まれた奇形児です。

鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神がイザナギとイザナミとの間に生まれたカグツチの血液から生まれたという関係から、同じくイザナギ、イザナミとの間に生まれた子供(カグツチの兄弟)を祀っているのはおかしくないと考えます。




6.6 押手社



ちょっと参拝しづらかったのがこの神社。

この神社は茨木県立鹿島高校の隣にあるんだけど、鹿島高校の校庭近くに鎮座しているので、僕みたいな30代のおっさんがこの神社に参拝しようとすると


「あいつ、女子高生目当てにうろついているのか?」


と勘違いされそうで・・・さっと参拝して、さっと立ち去ったのは仕様(笑)



押手社 (1)

押手社 (2)


この神社で祀られている神様は押手神。

押手とは印のことを指していて、第49代天皇・光仁天皇の御代都から神璽(しんじ:天子の印)を奉納されたときに使用した神輿が、そのまま社殿に用いられたと伝えられています。

かつては神輿型の社殿だったんだけど、今ではシンプルな社殿になっています。



6.7 鷲宮



先ほど紹介した跡宮(摂社)のすぐ近くに鎮座する神社です。



鷲宮 (1)

鷲宮 (2)


祭神は天日鷲命(あめのひわしのみこと)

創祀、由緒ともに不明。明治初年に西方に鎮座していたのを東の現在地に遷座したのが現在の鷲宮です。

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7.所管社・祖霊社



鹿島神宮の社務所後方に鎮座する神社です。

祖霊社


祖霊社 (3)

祖霊社 (1)

祖霊社 (2)


東京にある成蹊学園内に祀られていた鹿島神宮の社殿を昭和21年に移築し、氏子区内の戦没者を祀っています。

靖国神社の鹿島ver.ですね。

現在3100余柱を祭神としています。

社殿はかなり大きく、鹿島市の英霊に対する尊敬の念が伝わってくるかのよう。

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あぁ・・・書ききった!書ききりました!


今回は本当に苦労する記事でした。調べ物も多くて、途中脱線したのは「書いている途中で発狂したんだな」と思ってくれると幸甚(笑)

ここまで読んでいただきありがとうございます。


次回の神見大福は?



●鹿島神宮に並ぶ関東最強クラスの神社を紹介。

●鹿島神宮と、その神社の神様の密接な関係、かつ当時の政治力学が働いた複雑な関係も紹介。

●一年で約10日しか見れない貴重な光景の撮影に成功。心の底から感動できる情景的感動をお届けします。



次回も読んでいただけると幸甚。

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コメント

しまきち

力作ですね!
ぴっくるさんお久しぶりです!
鹿島神宮の呪いで書けないのかと思い始めておりました!

これだけ大量の摂末社があるとは!確かに全然知りませんでした。
あれ?これうちの実家の近くになんだか鳥居があったところ??
というものもありましたがなかなか大量で脳みそパンク…
たくさん摂末社ある神社は多いけど、こんなに点在しているところは
あまりないのでは。頑張ってまた読んでおきます。

「いのいちばんにかしまじんぐう」ですが、
宝物館の「ふつのみたまのつるぎはこくほう」、
石碑に「うみなりあがってあすははれ」、
「そらにものぼるごしんぼく」と境内だけでも見どころたくさんです。
機会があったらまたいらしてくださいね(郷土愛)

余談ですが、江戸期以前は無拝殿の庭上祭祀だったという話もあります。
ホントかわかりませんが、まだまだ奥が深いです。では次は香取神宮で!

バニラ

待っていました。
全然更新されていなかったのでどうされたのかと・゜゜・(/□\*)・゜゜・

今日の記事はピックルさん渾身の力作ですね。
これだけの摂末社を全て参拝されたなんて凄いですΣヽ(`д´;)ノ

ピックル

>しまきちさん

コメントありがとうございます。

ブログの更新が滞っていた理由はいろいろあるんですけど、神社に参拝しすぎていたってのが主な理由ですね(笑)

9月中旬には対馬、壱岐の神社にも行っていました。

夏って神社の祭りも行われていないところが多いですし、日も長いので神社参拝には最適な時期なんですよね。冬になると初詣やらでイベント満載なので夏に行きたいところを制覇しなきゃって感じでブログの更新もせずにひたすら神社に参拝してきました。

おかげさまで今日行った健康診断で握力が10kgも上がっていました。
御神徳、御神徳(違う)

しまきちさんのコメントであった鹿島神宮の宝物館。実は、今年の6月に参拝したときには閉まっていたんですよ。それがショックでショックで・・・国宝も展示されていると聞いたので楽しみにしていただけにショックも半端なかったです。

さて、次回は香取神宮を取り上げますが、なんと!なんと!香取神宮の摂末社は30社もあるんですよね・・・
30社か・・・(ため息)

ピックル

>バニラさん

コメントありがとうございます!

全部の摂末社を巡る際には、途中から「僕っていま、何してるんだっけ?」と己の行動に疑問を持つぐらいの苦行となってしまいましたが、今となってはいい思い出です(笑)

ちなみに、参拝の苦労よりも記事作成の苦労のほうが大きかったのは仕様。

次回の香取神宮は摂末社の数が鹿島神宮越えの30社!これを取り上げるのは少々骨が折れそうです(泣)
非公開コメント

ピックル

性別:あるよ

年齢:「ゆりかご」から「墓場」の間(30代)

血液型:輸血の時駆けつけてくれる人だけに教えますが、大体はソ連A型か、香港A型だよね。

鼻毛:たまにでしゃばる

体質:非暴力・非抵抗を貫いているせいか、いつもウイルスの侵攻を許してしまい風邪を引きやすい。怠惰なT細胞よ、大志を抱け。

憧れるシチュエーション:バブル期のB級恋愛映画のようなメロドラマ

将来の夢:爪を甘噛みするのが男性のたしなみとなっている世界の創造。

最近の悩み:心のEDにかかってるのか、常にローテンション(略してローション)

生産者:武骨なチチと、クレイジーマザー。どちらも東北原産。

趣味:映画鑑賞(年間200本は見る)。将棋(一応、弐段)

それと・・・本ブログで書かせていただく御朱印巡りです。最近は諸国一宮巡りにはまっています。


友達にはよく「馬」と言われます。
目上の人にはよく「鹿」と言われます。

縦に読めばなんと「馬鹿」の出来上がり。

以上ですが何か?


当ブログはリンクフリーです!!!
貼るのも剥がすのも自由ですが、粘着性が強いため、剥がすのは困難かと思われます
(*´∇`*)ホヘ~


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